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絵画の値段っておかしいの?値段の決め方の仕組みを解説

絵画の値段の決め方って?

絵画の値段の決め方は仲介する画商やギャラリーと話し合い、お互いが満足する値段で決定を行います。基本的には号数で単位を決めて手間暇などを考慮に入れたり、その絵の出来を判断して総合して最終的な取り引きの値段が決定されるのです。

仲介することが目的である画商やギャラリーは、展示しているだけでは場所貸しのレンタル費用しかもらえません。販売までの成約をすれば契約によるパーセンテージが発生するので、顧客が購入意欲を持ってくれる作品かの見極めも仕事になります。価格設定も重要であり、場合によっては裁量を持ち値引きすることもあるのです。

絵画の市場にはプライマリー市場とセカンダリー市場があり、前述した画家と仲介業者の直接的な契約はプライマリー契約と呼ばれます。展示レンタルの手数料と販売手数料を決定し、たとえば60対40などの取り分を決めるのです。ベテランで実績を持ち名前が売れていれば、画廊側の手数料が安くなりますし新人は画家側が安くなります。

セカンダリーマーケットは、流通した作品に対する評価額のことです。購入者やコレクターから、新しい持ち主へ譲渡される時の目安価格になります。市場価値が基準になるので、号数ではなく作品や画家に対しての評価軸で値段が決められるのです。

絵画のプライマリーマーケットの値段の決め方

美術品の価値は市場が決めるのです。だから提供側が最終的な価格を決めても、実際には乖離していると取引が行われません。コレクターは飾るだけで目的ではなく、将来的な資産になるか見極めて収集するケースもあります。現在のマーケットでの評価は小さくても、ギャラリーなどで目利きをして将来性を感じたら相場が安い内に入手するケースもあるのです。

ギャラリーや画廊だけではなく、百貨店などで美術品の展示即売会が行われることも珍しくありません。ギャラリーなどは愛好家しか行く機会はありませんが、百貨店とタイアップした展示即売会では、普段は美術に触れない見込み客と出会える可能性が高くなります。値付けは目玉作品ではシビアですが、購入しやすい複製品やシルクスクリーンなどを用意しておき、アートの裾野を広げながら売り上げを上昇させる事業者も少なくありません。こうしたでの展示会を通じて、今後のリピーターが生まれることもあります。

古来美術品を所有することは富裕層の贅沢でした。庶民は高額な美術品を購入することは叶わず、美術館などでしかアートに触れる機会はありませんでした。しかし現代では様々なアート市場の裾野が広がり高名な画家ではなく新人や、複製画ならば手軽に作品を購入出来ます。百貨店の即売などはアートの扉を開ける、良いきっかけになるのです。

庶民は高額な美術品を購入することは叶わず、美術館などでしかアートに触れる機会はありません。しかし高名な画家ではなく新人や、複製画ならば手軽に作品を購入出来ます。百貨店の即売などはアートの扉を開ける、良いきっかけになるのです。

絵画のセカンダリーマーケットの取引価格の決め方

絵画のセカンダリーマーケットは、一般市場に出回った作品が有名になるにつれてプレミア価格で取引が行われるようになります。絵画は保存状況に気を付ければ数百年は状態を保てる美術品であり、投資対象にもなる作品なのです。需要がある限り値付けがされて新しい購入者の元へ旅立ち、さらに価格が高騰してゆくことも珍しくはありません。

相場は上下してゆき、忘れ去られた作家の作品が美術展で再注目を浴びて、一躍とても高価になることだってあります。セカンダリーマーケットではこうした作品相場の上下を狙い、投資を目的にする人もいるぐらいです。

ネットオークションでも美術品の売買は盛んに行われており、掘り出し物をネットオークションで探す専門業者もいます。地方の豪農や有力者の蔵から出された作品で、価値が分からずに出品された物がお宝であるような夢のある話も少数ですがネットオークションの世界には存在しているのです。

絵画を含めて美術品の価格設定は言い値でありますが、相場が確立されている人気の作家もいます。入手した瞬間に次に売れる価格がアバウトに分かるので、業者は購入して保存しておき、好事家が現れた時に紹介して差益を利益にするのです。

サイズ・号数による値付け

美術品の世界では作者が正式に認めた複製の作品が数多く出回っており、通例では作品数を限定化してサインを入れるなどを行い価値を付与して販売を行います。人気のある作品ではこうした複製であってもオークションで高値が付きますし、とくに作者の直筆サインを入れるとその瞬間からプレミアが付くことも珍しくはありません。原画は一枚しかありませんが、こうしたレプリカアートならば量産が可能です。

プライマリーマーケットでは作品の手間暇や、号数やサイズで画商との取引の目安になります。原画はオリジナルの一点物なので、価格はあって無いようなものですがある程度はこうした商習慣により、目安となるのです。一方でシルクスクリーンなどの絵画の複製は、工法や仕上げなどを含めてサイズの大きさで値段が設定されます。大きければ大きいほど価格は上昇してゆき、額装代金なども含まれますので手のひらサイズよりも、壁一面を飾るような号数ではそれなりの値段がするのです。

基本的な価格は知名度や市場相場が圧倒的に優先されますが、無名作家の作品であっても号数の大きなモデルでは譲渡価格は大きさに応じると考えて間違いありません。日本では住宅事情から1号から5号程度のサイズが人気です。

絵画の種類別の値段の付け方

油絵は西洋を中心に広まった絵画の手法であり、モチーフの陰影を利用して立体感を演出したり、遠近法などを早くから採用して写実的な描写を生み出してきました。対する日本画は対象を平面的に描くことと、緻密な描写が魅力的であると言われております。

油絵の材料は顔料や樹脂などを使い、植物乾性油で中和しながらキャンバスに塗り込んでゆくのです。日本では高温多湿なので、保存にはエアコンを使い湿度を下げてカビを生やさないようにしなければなりません。油絵は多湿な環境ではカビが生えやすいことが特徴です。

他にもデッサンやイラストなどがあり、習作と位置付けられておりますが作家の本質を現わすと人気なのが、こうしたイラスト作品になります。場合によっては発表されている作品と同等の評価が、こうしたデッサンなどでされる場合すらあるのです。

絵画の値段の付け方は有名かどうか、その作家が好んで描いたモチーフかどうかなど、イメージが先行されます。逆に人物画を好んだ作者が静物画を数少なく残していて、希少性から人気を呼ぶケースもあるのです。その時代により評価は上下しますので、絵画の値段の付け方は相場によると言えるでしょう。しかし肉筆はどの時代でも大きな評価をされることは間違いありません。

この記事を書いた人
ArtLibの長岡です。 アートイベントの取り仕切りを10年にわたって続けてきました。 現在は百貨店のアートギャラリースペースにて、作家さんの展示会場の運営を行っています。 絵画を年間2000万円の絵画を販売して、学んだことを公開していきます。