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展示歴・受賞歴の整理方法|年表テンプレート付き

展示歴や受賞歴は、作家の「実績」を端的に伝える最も重要な情報です。

ところが、多くの作家が 作品情報は整えるのに、履歴は放置する という状況にあります。

しかし結論から言えば…

展示歴が整理されていない作家ほど、評価・オファーで損をします。

なぜなら、

・ギャラリーは過去の展示歴を重視して企画を決める

・企業タイアップや助成金申請の審査資料になる

・作品の価値を裏付ける情報になる

・将来的な資料価値の基盤となる

つまり、履歴整理は「未来の評価を準備する行為」です。

アーカイブの中でも、優先度は最上位といって良いでしょう。

本記事では、展示歴・受賞歴を アート業界標準の形で整理する方法を、

テンプレート付きで完全にガイドします。

なぜ展示歴・受賞歴を整理すべきなのか?

展示歴は、あなたがどのように活動してきたかを示す証拠です。

✔ 活動量(単発/継続)

✔ 活動の質(どのギャラリー/どの企画か)

✔ 成果(受賞・評価の有無)

✔ ネットワーク(誰と展示したか)

これらは美術業界では「履歴書」よりも重視されます。

特に重要な3つの理由

  1. 第三者評価の材料になる

    ギャラリー「どんな作家か?」を履歴から判断
  2. 作品価値(マーケット価値)の証明になる

    コレクター「過去の展示・取引履歴のある作品は安心」
  3. あとから証拠を集めるのは極めて困難

    展示が終わるたび、確実に記録を残す以外に方法がありません

展示歴は、

評価の土台になる“資産”だと理解する必要があります。

年表形式にする理由(美術業界の標準)

展示歴は 時系列(年表)に整理するのが基本です。

理由は明確で、

・活動の成長が見える

・審査資料で比較しやすい

・業界で慣れたフォーマット

・読み手の負担が小さい

たとえば、

2024 個展「光の記録」○○ギャラリー(東京)

2023 グループ展「風の痕跡」××スペース(京都)

2023 第48回××美術展 入選

2022 アートフェア△△ 出展(大阪)

文章量を増やさずとも、「どこでどれだけ活動してきたか」が一目で伝わります。

海外の作家CVでも ほぼ同じ形式で構成されています。

展示歴の分類方法(個展/グループ展/委託など)

展示歴は ジャンル別に整理すると、より分かりやすくなります。

基本分類

区分意味
個展作家一人の展示Solo Exhibition
グループ展複数作家による展示Group Exhibition
企画展ギャラリー企画主催Curated Exhibition
アートフェア商業イベントArt Fair
委託・常設展示ギャラリー預かり作品Stock Exhibition

重要度順に並べると良いです。

例:

【個展】→【企画展】→【グループ展】→【受賞歴】→【アートフェア】


受賞歴の書き方(順序・形式)

受賞歴は 展示歴より上位の実績 として扱われます。

書くときの基本ルール:

  1. 年→賞名→主催者→会場
  2. 銅賞/奨励賞など明確に
  3. 入選と受賞を分けて記載

例:

2022 第65回○○公募展 奨励賞(東京都美術館)

2021 第44回△△アートアワード 入選

受賞歴は

短くても強いインパクトを与える情報です。


作品ごとの展示履歴の紐付け方法

展示歴は年表だけでは不十分です。

作品情報と連動することで 作品価値の証拠になります。

紐付けのポイント

  • 作品ごとに「展示回数」「展示内容」がわかる
  • カタログ/Webリンクを記録
  • 売約した場合も履歴を残す

例:

展示年展示名会場備考
2023個展「光の記録」○○ギャラリー出品 No.5
2022グループ展「青の呼吸」××スペースカタログ掲載

AtoMやOmeka Sを使用する場合は

この紐付けが自動でできるため、運用が安定します。


年表テンプレート(例)

そのままコピペして使えるテンプレートを用意しました。

(日本語版&英語併記可能)


■ 展示歴(Exhibitions)

2024 Solo Exhibition「_______」@____(東京)

2023 Curated Exhibition「______」@____(京都)

2023 Group Exhibition「_______」@____(大阪)

2022 Art Fair「_________」@____(福岡)

■ 受賞歴(Awards)

2023 第○○回○○展 奨励賞(東京都美術館)

2022 第○○アートアワード 入選

■ 常設/委託展示(Stock Exhibitions)

2024- ○○ギャラリー(東京)


初心者がやりがちな3つのミス

整理の過程で多く見られるのは次の3つの失敗です。


❌ ミス① 展示タイトルが不正確

例:

  • 過去のフライヤーを失くして曖昧な記載
  • カタログとの表記不一致

正確な記録が信用になります

→ 資料はすべてクラウド保存を推奨


❌ ミス② 会場情報が抜けている

「どこで展示したか」が最も重要。

会場の都市名(Tokyo / Kyoto など)も必須。

❌ ミス③ 展示の順番・分類がバラバラ

業界の標準形式に揃えることで、

読み手の評価が上がります。


まとめ:整った履歴は“信用”を高める

展示歴・受賞歴は、過去の活動をまとめる作業ではありません。

未来の評価を作る投資

信頼と価値を高める証拠

アートキャリアの道筋

だからこそ、作品と同じくらい大切に扱うべきです。

今日からできるアクション:

✔ 展示が終わったらすぐに記録

✔ 年表テンプレートに追記

✔ 作品情報と紐付け

✔ クラウドで永久保存

アーカイブを続けた先に、

あなたの作品は 歴史に残る存在へと変わってゆきます。


必要であれば次も提供できます:

◆ 年表テンプレート(Googleスプレッドシート版)

◆ CV(作家略歴)テンプレート(日本語/英語)

◆ 展示履歴の自動反映システム(AtoM/Omeka S/WordPress)実装サポート

◆ 展示履歴の整理代行・リスト最適化サービスの説明文

どれから進めましょう?

すぐにテンプレートの共有も可能です。

作品が増える前に、最低限の整理だけ考えたい方はこちら
※現状の運用を前提にご相談を承ります

この記事を書いた人
ArtLibの長岡です。 アートイベントの取り仕切りを10年にわたって続けてきました。 現在は百貨店のアートギャラリースペースにて、作家さんの展示会場の運営を行っています。 絵画を年間2000万円の絵画を販売して、学んだことを公開していきます。