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画家の仕事内容・年収・資格って必要なの?

画家ってどんな仕事なの?

画家の主な仕事内容は絵を描いて発表することです。絵の種類や技法に制約はなく、表現する内容や描き方は自由に決めることができます。風景や人物などの目に見えるものをキャンバスなどに表現する人もいますが、自身の心の中にあるもののように目に見えない存在を表現する人も多いです。

いずれかに作風を絞る必要もなく、思うがままに表現することができます。紙や布、絵の具や絵筆などの画材を使いながら作品を仕上げ、これを世の中に発表することが仕事だと言えるでしょう。最近はアナログな手法だけでなく、デジタルな手法で絵を描く画家も増えていることを知っておくと良いです。

自由に表現できると述べましたが、働き方によっては依頼主の希望を聞いて作品をつくることもあります。独自の世界観を追求しながら作品づくりを行う人を画家と呼ぶことが多いですが、クライアントから依頼を受けて作品をつくる人もこの職業に分類することが可能です。明確な定義がなく働き方もそれぞれですが、絵を描いて発表したり販売したりすることに違いはないと言えます。個展を開いたりコンクールに応募したり、作風を気に入ってくれたクライアントの依頼に応えたりするケースが多いことを知っておくと良いです。

画家の年収ってどのくらい?

絵を描いて生計を立てたいと考えているのであれば、画家がどのくらいの年収なのか気になるはずです。業種ごとに年収の目安が分かるケースもありますが、画家の場合はハッキリとした金額は分からないと言えます。何故なら、知名度や評価、販売方法や応募したコンクールの数などによって大きな違いが生じるからです。基本的には作品に値段がつけられ、売れると収入になります。

画家自身が値段をつけるわけではなく、購入を希望する人から金額を提示され、両者が納得すれば取引となることが多いです。絵の価格には相場がないため、高い値段をつけてもらえないこともあれば、思いもよらない金額をつけてもらえることもあります。なかなか売れずにお金を得ることができない状態が続いていても、お金持ちに見初められて驚くような値段がつけられ、そこから画家としての知名度や評価が急上昇する可能性もあるでしょう。

駆け出しのころはアルバイターよりも年収が低くなる可能性もありますが、一般的なプロの画家は250万から300万円ほどの収入を得ていることが多いです。そこから更に活躍することができれば、年収500万円から700万円となることもあると知っておきましょう。

売れる絵の条件って?

スクールなどで学んだとしても、売れる絵の条件を知らなければ稼ぐことはできません。もちろん、絵を購入してくれる人ごとに絵に対して求めるものは違っていますが、人の心を惹きつけたり何かを訴えかけたりしている絵であることが重要です。

たとえ美しい作品であっても、心を惹きつけるものや訴えかけてくるものがなければ購入してもらえない可能性が高いと言えます。美しさだけを求めるのであれば絵である必要はなく、写真などの他の作品でも良いと言えるでしょう。絵を買う人には絵ならではの価値を求めている人が多く、画家自身の心が反映されているような唯一無二の作品を購入したいと考える人が多いです。

売りたいと考えるのであれば美しさを追求するだけではなく、観る人の心を揺さぶることができるようなものに仕上げるべきだと理解しておきましょう。それに加えて、独自性が高いものであることも重要です。素敵な作品であったとしても、他の画家と似たような仕上がりになってしまうと評価に繋がらない可能性が高いと言えます。有名な画家などをリスペクトして同じ技法などを取り入れることは問題ではありませんが、その上でオリジナリティを出せるようにしておくことが大事です。

画家はどうやって絵を売ってるの?

画家が絵を売る方法はいくつかあります。まず、古くから行われてきた方法には個展や美術展といったイベントにて売る方法があるでしょう。個展や美術展は作品を観てもらうためだけのものではありません。

多くの場合は、来場者が気に入った作品を購入できるようになっています。画家などがあらかじめ値段を提示しておくこともできますが、購入希望者から金額を提示されたり、複数人の購入希望者があらわれたときにはオークションが行われたりすることもあることを覚えておきましょう。

古くからはこういった方法で販売することが多かったのですが、近頃はオンラインで販売するケースも増えています。自分の作品をスキル販売サイトやSNS、ブログなどで売る画家も少なくありません。この場合も、画家自身が値段を提示するケースと購入者によって価格がつけられるケースの両方があります。いずれの方法を選択する場合でも、作品の購入履歴がある人や作風を気に入ってくれた人から声がかかるケースがあるでしょう。相手の希望通りの絵をお互いが納得する金額で描き、販売するという売り方があることも知っておくと良いです。現在では絵の売り方が多様化していますが、多くの画家はこのような方法で販売していることを覚えておきましょう。

画家の資格ってあるの?

画家になるために何か資格を取ろうと思う人もいるかもしれませんが、この職業は特別な資格が必要のない職業です。必須となる資格は1つもなく、絵を描く人であれば誰でも画家になることができます。

画家を名乗るための条件もないため、年齢や性別、キャリアなどに関係なく画家として活動を開始することが可能です。ただし、現実問題として何も実績のない人が画家として稼ぐことは困難だと言えます。資格は必要がないものの、スクールに通うことで技術を高めたり、コンクールや美術展に応募して賞を取ったりすることが大事だと言えます。学校に関しては美術大学を選択することもできますが、民間のアート系スクールで学ぶことも可能です。大学に進学する場合は美術以外のことも学ばなければならなかったり、高額な学費が発生したりしますが、専門的に学ぶために民間スクールを選ぶこともできると覚えておくと良いでしょう。

完全な独学で画家になれないわけではありません。また、特別な資格が必要なわけでもないです。しかしながら、独学で生活できるほどの収入を得ることは困難であるため、この仕事で生計を立てたいと考えているのであれば、どこかで学ぶことをおすすめします。

この記事を書いた人
ArtLibの長岡です。 アートイベントの取り仕切りを10年にわたって続けてきました。 現在は百貨店のアートギャラリースペースにて、作家さんの展示会場の運営を行っています。 絵画を年間2000万円の絵画を販売して、学んだことを公開していきます。