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生成AIイラストの活用へのハードルについて

[相談内容]
最近、AIをイラスト制作に取り入れようと思っているのですが、高度なAIツールへのアクセスが限られたアーティストにしか開かれていないように感じます。私のような独立系のアーティストや小規模なスタジオでは、高価なソフトウェアやハードウェア、さらにはそれらをフルに活用するための専門知識を得るのが難しいです。このアクセスの不平等をどのように乗り越え、AIを自分のアート制作に役立てることができるでしょうか?

[画商の回答]
アクセスの不平等に関するご懸念は、非常に重要な問題です。アートの世界では、新しい技術へのアクセスが創造性やイノベーションを促進する上で決定的な役割を果たします。しかし、高度なAIツールへのアクセスが一部のイラストレーターに限られている現状は、多くの才能あるアーティストがその潜在能力を十分に発揮できない可能性を意味します。

この問題に対処する一つの方法は、オープンソースのAIツールやプラットフォームを活用することです。オープンソースのツールは、商用のソフトウェアに比べて無料または低コストで利用でき、多くの場合、豊富な学習リソースやコミュニティのサポートが付随しています。これらのリソースを活用することで、高価なソフトウェアに投資することなく、AIとアートの統合に関する知識や技術を身につけることが可能です。

また、オンラインのフォーラムやソーシャルメディアのグループに参加することで、他のアーティストや開発者と知識を共有し、コラボレーションの機会を見つけることもできます。こうしたコミュニティは、AI技術の使い方を学ぶだけでなく、新しいプロジェクトやアイデアに触れることができる貴重な場所です。

さらに、多くの大学やオンライン教育プラットフォームがAIとアートに関するコースを提供しており、しばしば無料またはリーズナブルな価格でアクセスできます。これらの教育リソースを利用することで、専門的な知識を身につけ、自分のアート制作にAIをどのように統合できるかを理解することができます。

アクセスの不平等は大きな課題ですが、オープンソースのツールの活用、コミュニティとの協力、教育リソースへの参加を通じて、この障壁を乗り越え、AIをアート制作に活かす道を探ることが可能です。アートと技術の融合において、どのような背景を持つアーティストも平等にチャンスを得られるような環境を作り出すことが、私たちの共通の目標であるべきです。

この記事を書いた人
ArtLibの長岡です。 アートイベントの取り仕切りを10年にわたって続けてきました。 現在は百貨店のアートギャラリースペースにて、作家さんの展示会場の運営を行っています。 絵画を年間2000万円の絵画を販売して、学んだことを公開していきます。