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人間とAI絵師(生成AIイラストレーター)のコラボレーション

[相談内容]
AIとのコラボレーションを試みようと思っていますが、「アーティストにとって実際に有益なのか、それとも創造的なプロセスを妨げるのか」という疑問が常にあります。AIを使った作品制作が本当に自分の表現力を高めることにつながるのか、それともただの技術の見せびらかしに過ぎないのか、見極めが難しいです。

[画商の回答]
人間とAIのコラボレーションに対するご質問、非常に興味深いものです。アートの世界では、新しい技術や方法論の導入が常に創造性に新たな視点をもたらしてきました。AIとのコラボレーションも例外ではありません。この点に関しては、ルネサンス時代のアーティストたちが科学的方法を取り入れたことで、よりリアリスティックで立体的な作品を生み出した例を思い出すと良いでしょう。AIとのコラボレーションがアーティストにとって有益かどうかは、その使い方によって大きく異なります。

AIを創造的なプロセスの一部として活用することで、アーティストは新たな表現の可能性を探ることができます。例えば、AIを使って未探索の色彩の組み合わせを探ったり、形状やテクスチャを実験的に生成したりすることが可能です。こうしたプロセスは、アーティスト自身が考えもしなかった新しいアイデアや視点を提供することがあります。

一方で、AIの使用が創造的なプロセスを妨げると感じる場合は、その使用方法を再考する必要があります。AIはツールの一つであり、最終的なアートワークにおいては、アーティストの意図やメッセージが最も重要です。AIを使用する際は、それが自分のアートにどのような価値をもたらすのか、どのように自分の創造性と組み合わせることができるのかを常に考えることが大切です。

結局のところ、人間とAIのコラボレーションが有益かどうかは、アーティストがその技術をどのように理解し、自分の表現にどのように活かすかにかかっています。AIと共に作業することは、新しい創造の道を開く機会を提供しますが、アーティスト自身がそのプロセスを導き、コントロールすることが不可欠です。AIを活用して、自分だけの独創的なアートワークを生み出すことを目指してください。

この記事を書いた人
ArtLibの長岡です。 アートイベントの取り仕切りを10年にわたって続けてきました。 現在は百貨店のアートギャラリースペースにて、作家さんの展示会場の運営を行っています。 絵画を年間2000万円の絵画を販売して、学んだことを公開していきます。