アートイベントの企画運営・クリエイターグッズの販売

百貨店における作品販売のジレンマ

[相談内容]

百貨店での出店を経験しているものですが、なかなか作品が売れず、エージェントからは売り上げ向上の圧力を受けています。この状況にどう対応すれば良いのか、途方に暮れています。

[回答]

作品が売れないという状況に直面しているのですね。このような時、売り上げのプレッシャーは精神的にも大きな負担になりますね。しかし、アートの世界ではこうした挑戦は珍しくありません。歴史を振り返ると、多くの偉大なアーティストたちも生前に認められず、苦労した時期がありました。

例えば、フィンセント・ファン・ゴッホは生前にほとんど作品が売れない時期がありましたが、彼の作品は今日、世界中で最も価値のあるものの一つとされています。ゴッホは、自分のスタイルや表現方法に固執し、時には理解されないこともありましたが、結局のところ彼の独自性が後世に大きな価値を生み出したのです。

現代のあなたの状況に照らし合わせてみると、まずはお客様の反応を観察し、フィードバックを得ることが大切です。作品の展示方法やプロモーションに工夫を凝らしてみてはいかがでしょうか。また、SNSを活用して作品の魅力や制作過程を共有することで、ファンを増やし、販売に繋げる戦略も有効です。

エージェントからの圧力に対しては、現在の努力や将来的な販売戦略について具体的な計画を共有することで、理解を求めることも一つの方法です。アートの世界では、時には時間が必要となりますが、持続的な努力と独自性の追求が最終的に報われることを忘れないでください。

最後に、アートの世界では、売り上げだけが成功の尺度ではありません。自分の作品に誇りを持ち、創造性を維持することが最も重要です。経済的な成功も大切ですが、それに囚われ過ぎず、自分のアートに対する情熱を大切にしてください。

この記事を書いた人
ArtLibの長岡です。 アートイベントの取り仕切りを10年にわたって続けてきました。 現在は百貨店のアートギャラリースペースにて、作家さんの展示会場の運営を行っています。 絵画を年間2000万円の絵画を販売して、学んだことを公開していきます。