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売れる抽象画ってどんな作品なの?「意味がわからない抽象画」でも売れるの?

抽象画には、色彩や形態、線などを自由自在に表現することができるため、様々な表現が可能です。ただし、売れる抽象画にはいくつかの特徴があります。

まずポイントになるのは作家独自の世界観です。抽象画には、画家の内面的な世界観や感情が表現されることが多いです。独自の世界観を持った作品は、独創性があると評価され、人気があります。

そして次に大切なのは技術的な表現力です。抽象画には、技術的な表現力が求められます。テクスチャーや筆使い、レイヤー構成など、画家の技術力が作品の評価に大きく関わります。また、抽象画においては、色彩が非常に重要です。美しい色使いで、見る人の感情を揺さぶるような作品は人気があります。

また、抽象的な表現の中にも普遍的なイメージを起想しやすい要素を入れ込んだ抽象画は人気があります。

「わからない抽象画」でも、美術館や画廊などで展示されたり、個人的なコレクションとして収集されたりすることがあります。ただし、市場において売れるかどうかは、その作品がどれだけ美しく、独創的で、技術的に完成度が高いかによって異なります。

そもそも、抽象画ってどうしてわかりにくいの?

抽象画がわかりにくい理由ですが、そもそも抽象画は具体的な対象物を描いていないため、見る人によってイメージが異なります。例えば、風景画なら山や川など客観的な対象物が描かれているため、誰にとってもその風景がどんなものかをイメージしやすくなります。しかし、抽象画は線や色彩、形態などを自由に使って表現されているため、見る人によって異なる解釈が生まれるのです。

現実の対象物から画家が抽出した要素を使って表現することが多いため、それが見る人にとって馴染みのない表現方法である場合もあります。

作家の個性や感性が強く反映される傾向があります。そのため、作品ごとに異なるスタイルや表現方法が使われるため、見る人にとっても理解しづらくなる場合があります。

以上が、抽象画がわかりにくい理由の一例です。ただし、抽象画に興味を持ち、作品をじっくり観察していくことで、作品に込められた意図や感性を理解することができるようになります。

売れる抽象画を制作するときに意識すること

では、売れる抽象画を制作するにはどのようなポイントを押さえていけばいいでしょうか?

色の選択を考慮する

何よりも大切なことは作家さんが持つ世界観を実現することですが、それらの色使いもバランスが取れた(そして、時にバランスを外した)色使いにすることで、様々な個性的な作品を生み出すことができます。

また、明るい色や派手な色を使うと、目を引きやすくなる。淡い色を使うと癒やしを演出することができる・・・など、色によってお客様がどのような印象を持つのか考えながら制作を行いましょう。

形状・構図を意識する

抽象画といえども形・構図を意識することは大切です。視覚的なバランスを取りやすくし、作品に動きやリズムを加えることが重要です。

特に色と形のバランスで印象が大きく変わるので作品全体のバランスをよく意識して制作していきましょう。

テクスチャー・マチエールを意識する

絵具の塗り方や筆の使い方、素材を組み合わせることで、テクスチャーを表現することができます。テクスチャーを使うことで、作品に奥行きや質感を与え、より魅力的に仕上げることができます。

見せ方に独自性を出していく

自分だけのスタイルやアイデアを持つことが大切です。他のアーティストと差別化することで、独自性を出し、人々の目を引くことができます。作品をうまく見せるために、フレームを使ったり、照明の角度を変えたり、展示方法を工夫することも重要です。見せ方にこだわることで、作品の魅力を引き出し、より売りやすくなります。

以上のようなポイントを意識して制作していきましょう。

売れる抽象画家になる方法

売れる抽象画家になるためには、以下のようなポイントを意識していきましょう。

まず大切なのは独自性です。

独自性を追求する作品に独自のスタイルやアイデアを取り入れ、他の作家とは違う個性的な作品を制作することが大切です。独自の世界観を持つことで、作品に魅力が生まれ、ファンを獲得しやすくなります。

そして、作品を多く制作していきましょう。

作品数を増やすことで、作品を多く展示でき、多くの人に作品を見てもらえる機会が増えます。また、作品を増やすことで、自分のスタイルをより深め、より良い作品を制作することができます。

展示会やコンテストに積極的に出店していきましょう。展示会やコンテストに出展することで、自分の作品を多くの人に見てもらえるチャンスが生まれます。また、受賞することで知名度が上がり、新しいファンを獲得することもできます。

作家同士やエージェントのネットワークを構築する:作品を販売するためには、ギャラリーやコレクターなど、プロフェッショナルなネットワークが必要です。展示会やオークションに参加することで、プロフェッショナルな人々と出会い、ネットワークを広げることができます。

以上が、売れる抽象画家になるための一例です。自分の作品を磨くことはもちろん、プロフェッショナルな人々とのつながりや、オンラインプレゼンスの重要性などを考慮し、様々な手段を駆使して、自分の作品をより多くの人に見てもらえるように努力することが大切です。

百貨店のギャラリーで売れる抽象画について、私が感じたことを紹介します。

家に飾りやすいサイズの作品が人気があります。百貨店のギャラリーは広い空間があるため、大きなサイズの作品を置くことができますが、実際に購入されるのは、程よいサイズのものが売れやすい傾向があります。特に、リビングルームなどの空間に飾ることを想定している作品は、需要が高いようです。

落ち着いた色合いが好まれます。一般的に、百貨店のギャラリーで売られている抽象画は、比較的落ち着いた色合いが多いようです。それは、多くの人が自宅に飾ることを想定しているため、長期間見ていて飽きないような色使いが好まれるからだと思われます。いわゆる「飽きのこない」色使いにアクセントを添えて飾りやすくしていきましょう。

個性的で独創的な作品が評価される。ただし、百貨店のギャラリーでも、個性的で独創的な作品が売れることがあります。それは、抽象画において、画家の独自性や技術力が作品の評価に大きく関わるためです。そのため、百貨店のギャラリーに出展する際には、自分なりの個性を表現した作品を持っていくことが重要だと思われます。

以上が、私が感じた百貨店のギャラリーで売れる抽象画についての情報です。ただし、市場のトレンドは日々変化するため、常に最新情報を把握し、市場に合わせた作品制作を心がけることが大切です。

この記事を書いた人
ArtLibの長岡です。 アートイベントの取り仕切りを10年にわたって続けてきました。 現在は百貨店のアートギャラリースペースにて、作家さんの展示会場の運営を行っています。 絵画を年間2000万円の絵画を販売して、学んだことを公開していきます。