アートイベントの企画運営・クリエイターグッズの販売

百貨店のギャラリーで売れる絵を紹介します。

百貨店ではどのような絵が売れるのか?

百貨店ギャラリーで年間約3,000万円の販売に携わった経験から感じたことをお伝えしていきたいと思います。

アートギャラリーと百貨店ではなぜ売れ筋が違うの?

百貨店では、いわゆるアートギャラリーとは売れる商品が違う傾向があります。

特に店を歩いているためにまず音を止めてもらうことが大切で

視覚的インパクトが必要だと言えるでしょう。

インテリア目線の作品が売れる

ギャラリーでかぶれを買うときと大きな違いはお客様ので芸術作品として出席したいというよりはインテリア視点で作品を見るということが挙げられます。

単純な言葉で言うと家に飾りたいか飾りたくないかそこで作品をお買い上げが老化が決まるという傾向が強いと言えます。

全体的な傾向としては可愛い猫や動物などそしてキラキラした作品また落ち着いた感じの風景画などが売れていきました。

猫を中心としたかわいいイラスト・絵画作品

かわいい猫の作品はよく売れます

猫や動物などの絵画やイラスト作品は多くの人に人気があります。

特に猫は種類を問わず好きな形が多いため非常に人気がある作品だと言ってよいでしょう。

特に可愛い猫の餌屋ちょっと癖のある猫の餌こんな姿あるあるといった目つきをした猫などその素直な作品からちょっとひねくれた作品まで幅広いジャンルで人気があります。

逆に犬は犬種が好きという方が多いのである程度ターゲットが絞られてしまい猫に比べると人気のばらつきがあるのが難点です。

またこの他にもかわいい動物や想像上の動物など、「かわいい」を切り口にする作品は多くの人の目を楽しませ自宅に飾ってみたいと思う傾向にあると言えるでしょう。

西洋画や日本画・静物画風景画などの絵画

風景画静物画などいわゆる絵画と言うとイメージするような作品と言っていただくと分かりやすいと思います。

西洋画や日本画など、伝統的な絵画は長い歴史と文化的な背景を持っています。これらの絵画は、芸術史や文化史において重要な役割を果たしてきました。また、風景画や静物画などのジャンルは、美術史において特に重要視されており、著名な作家による作品は高い評価を受けています。

これらの絵画には、作品ごとに異なるテーマや意味が込められており、観る人を魅了する力があります。 西洋画や日本画、風景画、静物画などの伝統的な絵画は、色彩や表現力が美しく、美的感覚を刺激します。この美しさが、人々の心を捉え、絵画が売れる要因になります。その制作には高度な技術と専門的な知識が必要です。これによって、作品の品質が高まり、評価も高くなります。

人物画は特に人々の目を引きつけるのは、光の加減がとても上手に表現されている作品が好まれると言えます。

ある作家さんの作品などは顎の向こうに窓が広がっているようなイメージがあり、

光を感じたことの作品でした。

そのような作品はとても好調なセールスを記録し多くのお客様にお迎え頂きました。

おしゃれなポップアート作品

ポップアート作品は明るくポジティブな印象を与えることが多いため、気分を明るくする効果があると感じる人が多く、独自のスタイルがあることが多いため、デザイン性が高く、部屋のインテリアに合わせやすいという点が挙げられます。

また、ポップアート作品が比較的手軽に購入できる価格帯にある場合が多いため、手軽にコレクションを始めることができるという点があります。

さらにテーマやデザインが、流行や時代のトレンドに敏感である場合が多いため、それに敏感な人たちから支持を受けやすいという点も挙げられます。

インテリア志向の強い作品

インテリア志向の強い作品は、デザイン性が高く、色や形、構図などが工夫されているため、部屋の雰囲気を一気に変えることができます。例えば、モノトーンの抽象画や、色鮮やかなポップアートなどは、部屋のアクセントとして取り入れることで、一気にオシャレな雰囲気を作り出せます。長期的な視点で見た場合に、投資価値が高くなる可能性があります。例えば、ある画家の作品が今後、評価され、その画家自身が有名になれば、作品の価値も同時に高まります。また、有名な作家やデザイナーが手がけた作品は、そのクリエイターのブランド価値によって、高値で取引されることがあります。個展やグループ展など、ギャラリーでの展示・販売がしやすいことがあります。ギャラリーでは、作品を美しく展示し、興味を持った人に対して販売することができます。また、ギャラリーは、販路の確保やプロモーションなど、アーティストにとって有用な情報を提供することもあります。

シンプルな構成の作品

シンプルな絵画は、複雑なデザインや色彩の組み合わせに比べて、見やすく印象的であるため、多くの人に受け入れられやすいと言えます。落ち着いた雰囲気を作り出すことができます。このような作品は、自宅のリラックス空間やオフィスの待合室など、穏やかで落ち着いた雰囲気が必要な場所に最適です。

複雑な絵画は、作品の意図や表現方法を理解するのに時間がかかることがありますが、シンプルな絵画は、直感的に理解できる場合が多く、観客に迅速にメッセージを感じることができます。このように、多くの場所に合わせやすいというメリットがあります。色彩やデザインがシンプルなため、家具や部屋のインテリアと調和しやすく、どんな部屋にもフィットすることが多いので、好まれる傾向があるといえるでしょう。

キラキラ・ラメラメな作品

部屋にが明るくなるような作品

作品にスワロフスキーやスパンコールなどを貼り付けた技法の作品がよく売れました。

光の反射や色の変化が美しく、インパクトがあるため、目を引きやすい点です。装飾が施された部分が光を反射することで、見る人の目を引き、興味を持たせることができます。また、光に当たる角度によって色味が変化することもあり、見る人に新しい発見を与えることができます。二つ目は、手作業で装飾が施されているため、手仕事の温かみや独自性が感じられる点です。スワロフスキーやスパンコールを貼る作業は手作業で行われることが多く、アーティストの手仕事が感じられます。また、装飾の位置や色味の組み合わせはアーティストのセンスや独自性が反映されており、他にはない個性的な作品として評価されることがあります。贈り物としての価値が高い点もポイントです。スワロフスキーやスパンコールなどの装飾が施された絵画は、贈り物としての価値が高いと感じてもらう事ができ、華やかで派手な印象があり、贈る相手に喜ばれることが多いためです。

「ひっかかり」のある抽象画

抽象画もさまざまなタイプがありますが、作品を見ていると何かが浮かび上がってくるような作品が好まれると言えるでしょう。

特に抽象画は鑑賞者による解釈の余地が大きいために、その抽象的な表現からイメージを浮かび上がらせやすいような仕掛けを作っている作品は店頭でも一見の客さんにも人気があり沢山の作品を購入いただきました。

このように百貨店で売れやすい絵画作品を上げてみましたが、大切なのは作家さん独自の世界観を持ちそしてそれを高い技術力で製作していくことが何よりも大切です。

そしてお客様のご自宅に飾ってもらうことをイメージしながら制作した作品は特にお迎えをされやすい傾向にあると言えるでしょう。

この記事を書いた人
ArtLibの長岡です。 アートイベントの取り仕切りを10年にわたって続けてきました。 現在は百貨店のアートギャラリースペースにて、作家さんの展示会場の運営を行っています。 絵画を年間2000万円の絵画を販売して、学んだことを公開していきます。